マイカーローンを組む前にチェックする事

新車を購入する時、ローンを組む人も少なくありません。マイカーローン(自動車ローン)には、多くの種類があり、ローンの選び方によっては大きな違いが出てきます。

 

マイカーを選ぶ時は、ディーラーに任せず、自分自身でローンの種類や、ローンごとのメリット・デメリットを知れば、損をしないローンが組めるはずです。

 

目次

 

1.ローンの選び方で利息が変わる?

マイカーローンはディーラーローンやほとんどの金融機関でのマイカーローンを扱っています。マイカーローンはどこへ申込をしても同じかと言えばそうではありません。選び方次第で利息に大きな開きが出るので、利息を含めた総返済額も変わってきます。

 

ディーラーローン、大手銀行、ネット銀行でどれくらいの差が出るのかシミュレーションしてみました。

 

車はトヨタ「アクア」本体価格2,060,000円、頭金・ボーナス返済なし、返済回数60回
という条件で比較すると

 

  金融機関 金利 利息総額
ディーラーローン トヨタカローラ 6.5% 358.380円
銀行マイカーローン 三菱東京UFJ銀行 2.5% 133.574円
ろうきんマイカーローン 中央ろうきん 3.675%(組合員外) 198,200円

 

  • ディーラーローン

トヨタのローンは各店で金利が違い、金利の高い販売店と低い販売店では5.0%以上の違いがあるので、購入予定の車種から購入しようとしている店舗がいくらの金利かを調べる必要があります。

  • 銀行カードローン

銀行カードローンは銀行ごとに基準が違うので、銀行ごとに比較してみる必要があります。

 

上記の表は、三菱東京UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」を参考にしましたが、その他地方銀行や信用金庫、ネット銀行菜でも取り扱っているので、借りたいと思う銀行のスペックを出来るだけ多く書き出してみる事がポイントです。

  • ろうきんマイカーローン

今回使用したマイカーローンはきんきローンの組合員以外で比較してみました。

 

「ろうきん」はろうきんごとに金利の違いがあり、さらに「会員組合員のかた」「生協組合員の方」「一般勤労者の方」でも金利が違ってくるので、もよりの「ろうきん」で調べる必要があります。

 

2.金利以外でチェックする事。

無駄な費用を抑えるために、金利の比較は欠かせませんが、それ以外にチェックしておく事があります。

 

2-1.固定金利か変動金利をチェックする。

金利には固定金利と変動金利の2種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

 

金利の種類 メリット デメリット
固定金利 完済まで利率が変化しないので、返済計画が立てやすい 変動金利に比べ、もともと利率が高めに設定されている
変動金利 固定金利に比べ、もともと利率が低めに設定されている 将来、利率が上昇するリスクがある

 

固定金利と変動金利、社会情勢によって変化するので、どちらがお得かは一概に言えませんが、借入期間が短いほど金利が変動するリスクは少なくなります。

 

ですから、短期で考えるのなら、その時の固定金利と変動金利の差を見てどちらがお得かの判断をする必要があります。

 

借入期間にもよりますが、短期でローンの利用を考えているのなら変動金利がおすすめですし、一般的に長期でローンの利用を考えている時は固定金利がおすすめです。

 

2-2.保証料の有無をチェックする。

 

保証料とは個人がローンを借りる際に、個人の保証人を設定しない代わりに保証会社での保証設定をすることで発生する手数料のことです。

 

保証料が必要な場合はその金利を上乗せして考える必要があるので、金利を比較する時は保証料の金利も含めて比較する必要があります。

 

たとえば、JAバンクのマイカーローンを利用する時は組合員になる必要があります。マイカーローンはJAごとに保証料が別のところもあれば、含まれているところもあるので、一概にいくらとは言えませんが

 

保証会社 保証料(年、%)
基金協会保証 0.8%
オリコ保証 1.0%~1.6%
ニコス保証 0.85%
KHL保証 1.2%
ジャックス保証 0.85%

 

などの保証が必要になる場合もあるので、その時はマイカーローンの金利に保証会社の保証料を上乗せして比較しなければなりません。

 

ろうきんのマイカーローンも同じで、マイカーローンは労金によって違いがあります。
たとえば中央ろうきんのマイカーローンは以下のようになっています。

 

区分 固定金利 変動金利

団体会員の構成員
生協会員

2.2% 1.7%
組合員以外 2.7% 2.475%

 

さらに団体役員の構成員は0.7%、生協会員は0.98%、組合員以外は1.2%の保証料が必要になるので、保証料と併せたマイカーローンの金利は以下のようになります。

 

区分 固定金利+保証料 変動金利+保証料
団体会員の構成員 2.9% 2.4%
生協会員 3.18% 2.68%
組合員以外 3.9% 3.675%

 

2-3.利用条件をチェックする。

ディーラーローンの場合は、購入先の販売店で申込をするので、任せておけば手続きはスムーズに進みますが、銀行やJA、ろうきんのマイカーローンを利用する時は、利用条件を調べておく必要があります。

 

一部のマイカーローンの利用条件は

 

金融機関 銀行または支店名 利用条件
銀行 三菱東京UFJ銀行

・申込時の年齢が満20歳以上、完済時に満70歳の誕生日までの方
・保証会社(㈱ジャックス)の保証を受けられる方
・前年度の税込年収(事業所得の方は申告所得)が200万円以上の方。
※年金収入のみのお客さまは対象外です。
・勤続(営業)年数が1年以上の方。
・今回の自動車購入について、当行以外からのお借り入れがないお客さま。
・パソコンのEメールアドレスをお持ちのお客さま。
※携帯電話のEメールアドレスではお申し込みいただけません。
※外国人のお客さまは永住許可を受けている方が対象となります。

JA 兵庫(基金協会)

・お借入時満18歳以上で,完済時満71歳未満の方
・税込年収が150万円以上の方
・准組合員の方は税込年収が200万円以上の方
・勤続(または営業)年数が1年以上の方
・地区内に1年以上お住まいの方
(ただし,ご本人ないしご家族が所有する住居にお住まいの方,もしくは勤続年数が3年以上の方は居住年数が1年未満でもご利用いただけます。)
※自営業者の方は,ご本人ないし同居のご家族が所有する住居にお住まいの方

ろうきん 中央ろうきん

・中央労働金庫に出資のある団体会員の構成員、またはご自宅もしくはお勤め先(事業所)が当金庫の事業エリア内(茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県)にある給与所得者の方で、次の条件に全て該当する方
・ 申込み時の年齢が満 18 歳以上で、最終ご返済時が満 76 歳未満の方
・ 同一勤務先に 1 年以上勤務されている方(自営業者等の給与所得以外の方は原則として 3 年以上)
・ 安定継続した年収(前年税込み年収)が 150 万円以上ある方
・ 当金庫所定の保証協会の保証を受けられる方
※未成年の方は、法定代理人(親権者)の同意が必要となります。
※契約社員・パート社員の方、自営業者等の方も一定の条件を満たせばご利用いただけます。

 

マイカーローンは基本的に年収制限をしているところも多いです。
またJA、ろうきんとも営業エリアの指定が有ったり、利用条件がエリアごとに違いがあったりするので、申込先を検討しているJAやろうきんの利用条件に該当する事を確認する必要があります。

 

2-4.引き落とし口座をチェックする。

自動車ローンの返済は口座引落で行われる場合が多いのですが、引き落とし口座のチェックが必要です。銀行や信用金庫のマイカーローンは、引落し先として自行以外の口座を指定できない事が多く、マイカーローンの返済だけで新たに口座を開かなければならないという事になります。それを避ける方法として、銀行振込がありますが、1回につき数百円の振込手数料が必要です。

 

例えば ゆうちょ銀行の場合

 

金額 ATM 窓口
3万円未満 216円 648円
3万円以上 432円 864円

 

が振込回数だけ必要になります。

 

ただし、他行への振込手数料が無料の銀行もあるので、そちらの銀行に口座が有れば振込手数料は不要になります。

 

たとえば、ソニー銀行は、他行への振込手数料が月1回まで実質無料で、住信SBIネット銀行は他行への振込手数料が月3回まで無料、新生銀行は月1回までは無料、オリックス銀行は楽天銀行以外の振込なら月2回まで手数料が無料で利用できるので、これらの口座開設も選択肢のひとつになります。

 

3.残価設定ローンは本当にお得?

車のローンで、残価設定型ローンと言うのが、テレビコマーシャルで流れていましたが、この残価設定ローンはメリットばかりではなく、デメリットがあります。

 

3-1.残価設定型ローンとは

 

残価設定型ローンとは「車を買い換える時の下取り分を購入時にあらかじめ差し引き、残りを分割払いにする」という商品です。

 

このローンは3年プランと5年プランがあり、3年後、5年後の残価を差し引いた車両価格を分割するので月々の支払が非常に安く感じられます。契約が終了した時は、その車を買い取るか新しい車に乗り換えるか選べます。

 

3-2.残価設定型ローンのメリット・デメリット

残価設定型のメリットは、自動車ローンで車を購入すると、3~5年で全額を返済する事になりますが、残価設定型のローンを利用すれば、3年プランの場合は車両価格の50%~60%、5年プランの場合は70%~80%を分割払いしていきます。

 

ですから、月々の支払は格段に安くなります。

 

契約終了時は、その車の残価を清算して買い取るか、その車を返却して新しい車に乗り換えるかのどちらかが選べます。ディーラーにとっても、買い替えペースが3年5年と早くなる事や、定期的に買い替えてもらえるというメリットもあります。

 

買い替えを3年で区切る場合は、車検が不要ですが、5年の場合はメンテナンスパックに入っておけば車検費用が含まれているので、車検の時期になっても費用は発生しません。また、残価設定型ローンは3年5年で一区切りになるので、3年~5年ごとに新車に乗り換えられるという喜びもあります。

 

残価設定型ローンのデメリットは、あらかじめ走行距離を想定してローンを組むので、予定の走行距離をオーバーするとその差額分を支払う必要があります。

 

また、傷やへこみなどを付けた場合や、改造した時は残価が保証されません。また、所有者はディーラー名義となるので、購入というよりもリースと言うイメージになります。

 

最大のデメリットとなるのは、契約終了時に買い取りにした場合、総支払い額がローンよりも高くなることもあります。

金利によって変わってくることもあるので、事前にシミュレーションをしておくことをおすすめします。

 

4.まとめ

残価設定型ローンは、すべての人におすすめできるローンではありません。

 

「毎月の支払いを少なくしたい方」や「走行距離が短い方」なら残価設定型ローンがおすすめです。
ただ、金利によって違ってきますが、残価設定型ローンは利息を含めた総支払い額が高くなる事があります。

 

少しでも安く買いたいという方には不向きな場合もありますが、総支払い額が高くなっても月々の支払を抑えたいという方なら残価設定ローンがおすすめです。

 

このように車購入の方法は様々なローンが有るので、事前に返済シミュレーションなどを使って、十分に検討する事が大切です。